人には聞けない教員免許更新制

 ①ペーパードライバーならぬ、旧免許で失効している人が、教員免許更新をしようと思うと、所属長の承認。つまり、ハンコが必要。現職なら、別に問題ないが、旧免許で既に失効している人は、所属長のハンコ自体、不可能。教員免許更新制は、そもそも現職に合わせて制度設計しているから、実は穴だらけ。だから、所属長のハンコをもらうために、所属長を見つけなければいけないが、教員免許が失効してると、採用出来ない。採用出来ないとなると、所属長のハンコは不可能。失効していて採用出来なくても「採用」が先か、免許更新してから「採用」か、どっちが先か、よくわからない。こういう「法律の不備」を「法の欠缺」と言う。教員免許更新制は、未だに、「法の欠缺」を持っている。

 ②新免許の教員免許更新が始まる。多くの大学が、教員免許更新から手を引いた。次々と開設されたロースクールが、今、次々と募集停止している。合格実績で、自然淘汰されつつある。これと同じに扱えないが、教員免許更新の「講座」を開設していた大学も、いつの間にか「淘汰」されてしまった。こう言ってはなんだが、教員免許更新講座自体も、結局、車の運転免許と同じく、多くの教員免許取得者はスルーさせなくてはならない以上、想像以上に「形骸化」している。どこの大学の教員免許更新講座は、どうなのか、教員免許更新講座の受講者の口コミによる「評価」は、「表」に出て来ないだけ。

 幼稚園教諭の免許を持つ従妹が、教員免許更新に引っかかるらしい。幼稚園、小学校、中学校、高等学校。更に、中高では、国語の先生、社会の先生、理科の先生・・・、否、地歴の先生、公民の先生、物理の先生、生物の先生・・・、全部ひっくるめて、毎年、免許更新させていかないとならない「現実」。教員免許更新制度の法案を成立させた人は、法案成立後の「現実」を理解して成立させたのだろうか。従妹は、今、教員免許更新先に頭を悩ましている。地方には、そもそも教員免許更新講座を開講する大学自体ない。全国に学習センターを持つ「放送大学」が、最後の砦。最後は、「放送大学」が尻を持つ。

 ③先ずは新免許の教員免許更新講座の受講者をもれなく捌くのが最優先。とは言え、旧免許の人は、定年が「60歳」で「65歳まで再雇用」のため、「55歳」が最後の教員免許更新。しかし、もしかしたら「65歳」の教員免許更新もあるのか?!

 思考実験するならば、「55歳」で免許更新すると、「65歳」まで教員免許の更新延長になる。しかし、「65歳」は年度内に誕生日を迎えることになるので、年度途中で「免許失効」してしまう。現実は、年度内で「64歳」を迎えたところまでが「再雇用」ということになる。そうすると、「60歳定年」「旧免許65歳まで更新」の現行の制度設計でいくと、年金支給年齢「65歳」の前、「64歳」で再雇用契約が終了し、教員のみなさんは、年金の支給のない「無給」のほぼ「1年」が待っているということになる。でも、これを解消するために「年度内はOK」とすると、新たに、別の「法の欠缺」が出て来そうだ。

 年金支給年齢である65歳まで「再雇用」を続けるためには、教員免許更新の「裏技」である「他教科免許」の取得がある。教員免許更新前、例えば「61歳」の時に「他教科免許」を取得すれば、その「他教科免許」を取得した時から「10年」教員免許が更新延長になるので、「71歳(現実的には「70歳」)」まで「再雇用」できることになる。

 いずれにしても、教員免許更新制は「法の欠缺」がある、多方面に負担のかかっている、問題の多い制度である。この夏も、明日明後日、8月25日土曜日、8月26日日曜日が放送大学の「終了認定試験日」。多くの受講者が、放送大学で「終了認定試験」を受験している。


 最近の教員免許更新事情 https://kiyosige.at.webry.info/201911/article_5.html?1574412117

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この記事へのコメント

よはく
2019年08月19日 09:10
>「65歳」は年度内に誕生日を迎えることになるので、年度途中で「免許失効」してしまう。

S30年生まれの更新講習第1グループの者ですが、次回の修了確認期限は「2021/3/31」となっており、65歳の誕生日では失効しないと思います。
通信の仙人
2019年08月30日 12:58
「他人には聞けない」とお断りしたブログなので、実際、どうなのか「解答」をいただき、疑問が晴れました。疑問が晴れたのに、このブログを公開し続けるのは、自分の「無知蒙昧」をさらずことになりますが、敢えて、自己の「無知蒙昧」を公開させていただきます。

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